第16回 瑩神会書道展 開催報告

第16回 瑩神会書道展を終えて

滴仙会書法展と同じ年から始まった「瑩神会書道展」は、第16回展を迎え、秋晴れ爽やかな10月13・14日の二日間、大阪北浜の大阪美術倶楽部(旧鴻池邸)で開催されました。
社中展という事もあり、篆隷楷行草・仮名・調和体・水墨画・篆刻に至るまで、出品は自由ですが、一つ条件があるとすれば、それは品格の高い作品に仕上げるという事です。1年のお稽古の集大成として、或いは日頃書きたいとは思っていても、なかなか書く事ができないものに挑戦したり、各自がそれぞれの想いで作品を発表しました。会場が床ではなく畳なので、落ち着いた雰囲気があるのと、いろいろな書を楽しめるという事もあり、この展覧会に来るとホッとします…というお声を頂く事もしばしばあり、有難い事だと思います。確かに少しずつではありますが、1年毎に充実した作品が増えてきていますので、油断なく精進を重ね、より良いものを創り出して頂きたいと願います。
それと私のライフワークである1年1作の折帖作品、22作目となる今年は「寒花帖」と命名しました。冬を詠った漢詩や和歌、水墨画など小さいながらも44作を集め折帖に仕立てたもので、今の自分の精いっぱいの作品です。23作目に向かい、また一年頑張りたいと存じます。
ご多忙の中お越し頂きました滴仙会幹部の先生方や会員の方々、そして他会派からも多数ご来場賜り、有難うございました。紙面をお借りして、厚く御礼を申し上げ展覧会の報告とさせて頂きます。(文責 安田東鶴)


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