2019年 滴仙会理事会及び新年会報告
2019年 滴仙会理事会及び新年会報告
去る1月13日、大阪のホテル阪急インターナショナルにて「滴仙会理事会及び新年会」が行われました。
2019年1月13日、穏やかな陽の光の中、ホテル阪急インターナショナルにおいて滴仙会理事会および新年会が執り行われました。
10時30分からの受付では、新年の挨拶が華やかにかわされ、新年ムードに包まれていました。また、故大重筠石会長の色紙が手渡され、それぞれの色紙を見せ合う先生方から会場のいたるところで、大きな歓声が上がっていました。ほどなく役員の先生方もご着席になり、司会を務められる理事長の伊藤一翔先生が開会の辞を述べられ理事会が始まりました。
開会のご挨拶では、このたびの滴仙会会則の大幅な改定(改定内容の概要は後出)に触れられ、改定の趣旨および内容をあまねく関係者へ行きわたるようにし、会員層を広げたい旨のお話とともに役職の新設についてもご説明があり、滴仙会のますますの活性化への強い意志が伝わってくるものでした。
続いて、新役員昇格者のご紹介、平成30年度の事業報告・会計報告・会計監査報告が滞りなく進められ、続いて本年度の事業予定・予算案が発表され満場一致の大きな拍手をもって承認されました。滴仙会の本年度の新体制も整い、ご出席された先生方も本年の奮起を改めてご決意されたことでしょう。こうして理事会は無事に閉会となりました。
その後は会場を大広間に移し、一般会員の方々も加わり120名を超える「滴仙会新年会」が盛大に行われました。
厳粛な雰囲気に包まれる中、伊藤一翔理事長より新年のご挨拶がありました。内容につきましては以下の3点に要約して記載させていただきます。まず1点目は滴仙会会則の大幅な改定についてです。会費の改定について役員の先生方と一年近くを掛けて検討を繰り返し、昨年末にご案内する運びとなった。特に一般会員(年会費3000円)を新たに設け、以前より加入しやすくした。また、3000円の会費に見合う特典も用意し、その特典の一つが春秋に開催される一日講習会(通常一日3000円)への無料参加、特典の2つ目が年1回の会報の発行。会報は特集号のような形で会員の皆さんが勉強する参考になるようなものにしたい。こういった滴仙会の特典や趣旨をご理解いただいた多くの会員を募ることにより、滴仙会をますます盤石なものとし、書道界で活動していきたい。そのためにも、今日お集まりの皆さんに周りの方々にお声掛けをしていただき、会員を募っていただくようご協力をお願いしたい。第2点目としては昨年の日展の13名の入選者について、過去最大の入選者を輩出できたことを誇りに思う。入選者はその経験を周りの人たちに伝えて行って欲しい。そうすることにより滴仙会の会自体の力がついてくる。今年もしっかり指導をしていくので皆さんも希望を持って取り組んでほしい。今後も日展や読売展で大いに力を発揮することを期待しています。第3点目は書道界の現状について、少子高齢化が進むなか書道界も暗澹としているが、そんな時であるからこそ一致団結しアイディアを出し合い盛り上げていきましょう。と新生滴仙会とも言うべき新たな船出にふさわしい力強いご挨拶をいただき参加者一同、滴仙会員たる自覚を持って会を盛り立てていこうと身が引き締まる思いでした。
次に新役員のご紹介、昨年度の各展覧会でご活躍された先生方の顕彰が行われ、特に日展でご活躍された先生方は13名で、壇上にところ狭しと並ばれたお姿は圧巻でありました。そしてその後は雰囲気も和やかに、伊藤一翔理事長、西本茜堂顧問、沼田碧漣副理事長、安田東鶴副理事長、福田蕉溪副理事長による威勢の良い掛け声とともに鏡開きです。樽酒の芳しい祝杯が各テーブルに行き届いたところで、安田東鶴副理事長による乾杯のご発声。「伊藤理事長が昨年二度目の日展審査員という大役をこなされたのも、ひとえに日頃のご精進の賜物であり、そのおかげをもって13名という入選者を輩出することが出来ました。そして、この度は会発足以来の大きな改革を行いますが、伊藤理事長のもと、新しい体制で進んでいく滴仙会にみなさまのご協力をお願いするとともに、明るい滴仙会の未来を祈念して」と高々と杯をあげ乾杯。祝宴が始まりました。
美味しい料理に舌鼓を打ち、旧知の友との再会を喜び、楽しい会話に花を咲かせているうちに、恒例のビンゴゲームが始まりました。今年は少し趣向を変えビンゴになった人は改めて賞品を抽選でゲットするという方法。早くビンゴになっても好きな景品が手に入るわけではない超運だめし!景品は伊藤一翔理事長、西本茜堂顧問、安田東鶴副理事長の色紙やカレンダー、などなど。今年一番の幸運の持ち主は?中でも色紙をゲットされた幸運な先生方には壇上でそれぞれの色紙をご披露いただき、色紙の作者である先生方からその色紙に込めた思いを解説していただきました。今年のビンゴゲームも例年にも益して大いに盛り上がりました。
宴もたけなわ、恒例のカラオケ大会の始まりです。先生方の歌手顔負けの歌声に聞きほれながら、やはりトリは伊藤一翔理事長。「見上げてごらん空の星を」を会場全員で合唱し一致団結への気持ちが大いに盛り上がりました。
楽しい時間の過ぎるのは早いもので、あっという間に西本茜堂顧問の閉会の辞の時を迎えました。ご挨拶の中で大重会長の色紙について触れられ、大重会長の奥様のご厚意によるものであることがご披露されました。また、伊藤理事長が歌われた歌詞の一節を取り上げられ「滴仙会は小さな光の一つであるけれど、伊藤一翔理事長のもと皆さんとともに、皆さんのお力添えをいただいて力強く歩みだしたい。」と締めくくっていただき、全員で万歳三唱、盛会のうちに宴はお開きとなりました。
平成最後の年、そして新しい年の始まりの節目の年でもあります。こうして今年も多くの会員のみなさまにお会いできたこと、貴重なお話を拝聴できたことに感謝しつつ、今年がみなさまにとって飛躍の年となりますよう、そして滴仙会のますますの発展を心より祈念し、滴仙会理事会および新年会のご報告とさせていただきます。(理事 横手希翔)
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