第10回 一滴会書展 開催報告
第10回 一滴会書展を終えて
青葉の緑も清々しい5月16日から18日の3日間、岐阜県高山市民文化会館において一滴会書展を開催いたしました。この書展は主宰の新井秀泉先生が会員と共に2年に一度開催し、今年は幼稚園児から86歳まで105人の会員・学生らによる作品144点の出展により第十回を迎えました。
会場の入口には、主宰揮毫による「書道芸術へようこそ」と中国語で書かれた暖簾を飾り、それを潜ると華やかな雰囲気が広がっていました。文字は篆書、隷書、行書、草書等の漢字や調和体など、半切4分の1/4から2×8尺サイズまでバラエティ豊かな作品が壁一面に飾られていました。また、主宰作品の隣には、主宰の師匠であられる故国川喜祥先生の作品、主宰のご子息であり日展会友であられる新井龍雲先生の作品が飾られていました。
初めて書展に来られた方からは「すごい作品展ですね。字なのに絵のようです。」と感動の感想をいただき、また、毎回来ていただいている方からは「どんどん作品の幅が広く深くなっていますね。墨だけで描かれているとは思えないくらい迫力があります。今年は格別です。」とお褒めのお言葉を頂戴しました。
子ども作品のコーナーでは49人の子どもたちそれぞれが、5色のカラフルなかな用紙に大きく一字を書き、それを繋げると来場者へのおもてなしの言葉になっていました。これには来場者の誰もが笑顔になられていたようです。
3日間の書展開催中、1,055名の方に来場していただきました。私たちの予想をはるかに上回る盛況ぶりに会員一同も慌ただしく対応に追われましたが、とても充実した三日間で心地よい疲労感を感じることができました。
今回の私たちの書展が、飛騨地域における書道人口の増加に繋がれば幸いです。明日からはまた会員一同心新たに精進してまいりたいと思っています。滴仙会の皆様には一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
文責 前 田 翠 泉
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