2015年 滴仙会理事会及び新年会

2015年 滴仙会理事会及び新年会

 去る1月11日、正月の厳しい寒さも少し和らいだ晴天の中、大阪の阪急ホテルインターナショナルにて「滴仙会理事会及び新年会」が行われました。

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 10時30分からの受付も終え、役員の先生方が会場にほぼご着席になられたところで、司会を務められる理事長伊藤一翔先生が開会の辞を述べられ理事会が始まりました。

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 会長の大重筠石先生の新年のご挨拶の後、昨年度事業報告、会計報告、監査報告が滞りなく進められ、続いて本年度の事業予定、予算案が発表・承認されました。大重先生のご挨拶にもあった通り、滴仙会が頼もしい会であることを示すが如く、多くの先生方が理事会にご出席になられ、新年の引き締まる雰囲気の中で本年度の滴仙会を執行する体制が整い、理事会は無事に閉会されました。

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 その後は同ホテル内の大広間に会場を移して、一般の会員の方々も加わり、「滴仙会新年会」が行われました。

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 まずは静粛な雰囲気に包まれる中、会長の大重筠石先生より新年のご挨拶がありました。以下に要約させて頂きます。「滴仙会もこうしてたくさんの人が集まって、お互いに切磋琢磨できる事は本当に有難い事。激変の書道界において、私達が決して見失ってはならないのは、書を通じての個々の人間育成のための幅広い勉強であって、それは展覧会に留まるものではない。本や詩を読んだり、絵心を付けてみたりという過程が非常に重要な事である。廣津雲仙先生をはじめとする先達の先生方の勉強の仕方というのは、それぞれに誰よりも凄いものを持っておられた。滴仙会というのは、それらを乱すことなく敬い、激変の渦に飲まれてしまってはならない。一歩一歩を築くため、皆の力を結集する触れ合いの場であることを忘れないようにして、自分を磨くとはどういう事かを感じていけばよい。上手、下手ではない。書・画・詩…。一つでも二つでも、好きなものに挑戦するという事。それが自分を鍛える一つの原因になる。決してそれがしんどかったとか、しんどくなかったとかいう事ではない。それは心の潤いである。自分で何もかもがやれるという事の素晴らしさ。内容の充実。『滴仙会は一人一人大したものだ。どんなところに出しても恥ずかしくないぞ。』という人格形成を、心を持ってやっていく事。今年一年、充実した日が送れた。決してそれがものすごく上手になったとか、そうでなかったとか、難しい事を考える必要はない。コツコツとやった実りがある。書は書だけと考えない事。書を中心とした肥料が必要である。自分を磨くためには、色々な事をしてもいいのだ。それが肥料の一つなのだという実感を持ってほしいと思う。『書道をやったおかげで私はこんなに楽しい世界を得た。』と言えるように、是非お願いしたい。」

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 引き続き理事長伊藤一翔先生が新年のご挨拶を述べられました。以下に要約させて頂きます。「昨年はソチオリンピックから始まり、羽生結弦選手、錦織圭選手など、多くの選手の活躍から元気をもらった。そして日展も明治四十年から百年を超える歴史の中で、昨年度「改組第一回日展」と生まれ変わった。滴仙会からも初入選者が出て、30年出し続けた努力が初めて実を結び、奥さんと赤飯を炊いてお祝いをされたという話を聞き、本当に良かったなとしみじみと感じた。継続するという事は非常に困難であり、楽しい事ばかりではないが、是非皆さんにも頑張って頂きたい。本年は終戦70周年。また阪神・淡路大震災20周年にもあたる節目の年。節目を認識しながら、是非目標を持って力強く進んでいきたい。」

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 以上お二人の先生方より、温かくもあり、厳しくもあるお言葉を頂き、会場が引き締まった空気に包まれた中で、新役員となられた先生方の紹介、昨年度の各展覧会でご活躍された先生方の表彰が行われました。

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そしてその後は雰囲気も和やかに、大重筠石会長、伊藤一翔理事長、西本茜堂常任総務による鏡開きが行われ、皆に祝杯が行き渡った後は、総務の佐野宮峰先生より「『瑞祥』という文字の中にも含まれるめでたき『羊』。この羊年が滴仙会にとって益々めでたい年と成る様に!」との明るい乾杯のご発声と共に祝宴が始まりました。

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美味しい料理を囲んで会話も弾み、賑々しく宴会は進められました。そしてこの後はカラオケ大会…と昨年までは進むところですが、本年度は新しく「ビンゴ大会」が企画されました。気になる景品はというと…幹部四先生直筆の色紙!(大重筠石先生、伊藤一翔先生、西本茜堂先生、安田東鶴先生)、硯、筆、書籍等々…。豪華景品をゲットして幸先良いスタートを切ろうという全員の気迫で、会場のボルテージは上昇!番号が発表される度に歓声と悲鳴が沸き起こり、この日一番の盛り上がりを見せました。是非これから恒例になることを切に願います!。

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宴もたけなわとなり、恒例のカラオケのトリはやはり会長の大重先生。ご自身がお選びになった北島三郎の「山」を歌われる前に、「何事も心が大切。心を込めて歌います。」のお言葉を述べられました。大重社中の皆さんに囲まれての力強いご熱唱が終わりました後は、常任総務の西本茜堂先生が大重先生の歌われた「山」の歌詞を、厚くお受け止めになられての閉会の辞を述べられ、皆で万歳三唱の元、盛会の内に宴はお開きとなりました。
 ―けわしい山にのぼってみたい 自分の道を極めたい 目先のことにうろちょろするな―

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 本年一年も、滴仙会会員一同、一心に精進し、大きく隆昌、発展する年と成りますことを心より祈念致しまして、滴仙会理事会及び新年会のご報告と代えさせて頂きます。 (報告記事・滴仙会理事 野田岳豊  写真・天川爽司)

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恒例の記念撮影!                 今年もよろしくお願いします。


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