第14回 瑩神会書道展 開催報告

第14.回 瑩神会書道展を終えて

 安田社中が毎年秋に合同社中展として出品させて頂いている「瑩神会書道展」が、10月15、16日に大阪の北浜の大阪美術倶楽部(旧鴻池邸)で開催されました。
 今年は、嬉しいことに安田東鶴先生が副会長にご就任され、会も若返り新鮮な気持ちで展覧会に臨みました。
 今年で、二十作目となる東鶴先生の折帖作品は、春をテーマとした昨年度の作品「韶景帖」の流れを受け、初夏から盛夏をテーマにした「青嵐帖」を発表されました。夏を詠った漢詩や和歌(ホトトギスを詠った十八首の短歌を含む)、水墨画など小さいながらも約五十作を集めた折帖で、四×八尺の二点の大作と併せ、観に来られた方々が十分堪能される作品でした。
 私は、昨年に引き続き源氏物語を紫の料紙に書き上げた横額と隷書の縦額作品を出品し、門弟の皆さんも、漢字の臨書や創作作品・仮名・調和体・水墨画など、この道数十年というベテランから入会数ヶ月の方までが日頃の勉強の集大成として色々な作品に挑戦されました。毎年良い作品が増え年々レベルアップしてきているのは確かですが、私も含め全員が勉強する身、まだまだという謙虚な気持ちで今後も精進して参りたいと思います。
 ご多忙の中、初めてご夫婦揃ってお越し頂いた伊藤一翔理事長と奥様、毎年親子で来て頂いている西本茜堂先生と聖雲先生、専務理事の沼田碧漣先生、小山芙麗先生、堀川寶文先生をはじめとする滴仙会幹部の先生方や会員の方々、そして他会派からも多数ご来場賜り、お陰で盛況な展覧会となりました。紙面をお借りして、厚く御礼を申し上げ、展覧会の報告とさせて頂きます。(文責 野口爽華)


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