第50回 一松會 新春名流書道展 開催報告

第50回 一松會 新春名流書道展

平成29年1月1日(日・元旦)~9日(月・祝)まで そごう神戸店 新館7階 美術画廊にて開催されました。

兵庫県書作家協会の顧問・参事・会長・理事長・副理事長の先生方の展覧会です。

滴仙会からは伊藤一翔理事長の作品も展示され、連日多くの観覧者が会場に足を運んでおられました。

開催の2日目の午前中には「新春名流書道展 第50回 一松會」開催にあたり、関係者によるレセプションが
そごう神戸店新館7階ロイヤルサロンにて行われました。

下記は第50回 一松会 新春名流書道展へ出品された伊藤理事長の作品の写真と解説です。

  迎來知命歳華新。
  淸境深閑翰墨縁。
  松竹飾門傾柏酒。
  巧成名遂壽佳晨。

 新春を寿ぐ兵庫県書作家協会主催の「一松会展」が五十回を迎える。半世紀も営々と積み重ねて来た先人のご努力が今日に繋がっているのだろう。日展審査員経験者が十一名もいる展覧会は全国見渡してもそうあるものではない。今年は五十回を記念した自作の漢詩を書いてみようと冒頭に紹介させていただいた。
 書家が自作の詩を作り書くことは理想とするが易く出来るものではない。何とか絶句を作ったものの書き易いとは限らない。案の定、草稿をつくるがどうもおもしろくない。七転八倒しながら縦を横に変えてみる。紙も中国北京瑠璃廠で昔買ったものを引き出して来る。懐素をイメージして大小の変化をつけてみる。潤渇もこれでもかという程つけてみる。ある種の開き直りで挑む。現在自分の持っている能力はせめてこんなものだろうと自己を納得させながら筆を擱く。(伊藤一翔)
(書道研究 滴仙 2017.02月号掲載)


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